2004.04.14

西洋フードシステムズ、吉野家の株を全部売却

アサヒ・コムから。
西洋フードシステムズ、吉野家株全株を売却

「やったね倒産、明日もホームランだ!」と揶揄されて24年、会社更生のバックに立っていた西武セゾングループとも完全に切れましたね。という感慨深いニュース。
伊藤忠系列が株式会社吉野家ディー・アンド・シー筆頭株主だとはこのニュースを見るまで知らなかった。

最近は、西洋フードシステムズはCASAの大半の店舗(120店舗)を株式会社ココスジャパンに売却したり、あまり調子がよろしくないようです。

この記事を書くにあたって他に、次の事実を知りました。

  • ココスはカスミ系列
  • 吉野家の吉の字は、「口」の上に「土」であって「士」ではない。
  • 西洋フードシステムズは既に西武セゾングループではなく、英コンパスグループという事業所給食で有数の資本にくっついている
  • 豚丼並盛250円は本日20時まで

外食産業もなかなか奥が深い。

2004.03.13

マドリード列車爆破テロは他人事でも対岸の火事でもない

マドリードで列車同時爆破テロがあった。沢山人が死んだ。沢山人が負傷した。長島さんのことだけ心配していてはいけないと思う。

死者は200名に届こうというところ(もっと増えそうだ)、負傷者は1000人以上という(これも増えそうだ)。
アサヒ・コムの記事、「スペイン全土で800万人が追悼デモ 列車同時爆破テロ」によれば、

 列車同時爆破テロの犠牲者を追悼し、テロに抗議する集会やデモが12日夜(日本時間13日未明)、スペイン政府の呼びかけで行われ、警察の発表によると首都マドリードで230万人、国内全体では800万人が参加した。
そうだ。
英語圏(というよりもスペイン語圏か)のwebでは黒リボンをサイトに掲げて弔意を示しているところもある(orkut.comとか)。

如何に遠く離れていて、日本人が死亡していないからといっても少々日本でのこのテロに対する反応は鈍いように感じられる。死んだ人数が多ければ重大な事件というわけでもないと思うし、人数で比較してもしょうがないとは思うのだが、えらい騒ぎで報道していた、また日本中が戦々恐々とも言える心理状態になったあの「地下鉄サリン事件」は、死者12人、負傷者4000人とも5000人とも、という規模だった。スケールとしてはマドリード列車爆破テロも似ようなものなのだ。

マドリードの列車爆破は、バスク系のテロとも、イスラム系のテロとも言われているが、とにかく(アルカイーダ系のテロならてきめんに)次に狙われるのは「この街」かも知れないのだ。たとえ遠い街の出来事でも、心を痛める、とまでは言わなくても、もう少し関心を払う、それがこの先を無事に生き抜くのに必要な能力なのではないか?

都市の名前は、アサヒ・コムが「マドリード」表記なのでそちらにあわせました。

2004.03.02

Production I.G. の辿った路、とかイノセンスとか

アニメ界の「寅」が下請けビジネス変えた プロダクション・アイジー社長 石川 光久さん(45歳)

寅さんは放浪先がビジネスの拠点なので石川社長の放浪とはちがうのだが、人情に深いという点は共通点といえよう。

そんな表皮的な指摘はさておき、石川氏の

アニメビジネスを変えた、と言われる。挑んだのは下請け体質からの脱却。
という狙いは今のところ成功している。氏の Production I.G. はアニメ製作会社のトップブランドとなっているのだ。

アニメのブランドというと、ジブリ、ガイナックス、Production I.G. という順にわたしの頭の中ではリストが組まれている。それ以外の会社はアニメーションの制作主体ではなく、製作工房であり、テレビ局と玩具メーカーと広告代理店がリーダーシップをとって、実製作がそれらアニメの会社、というイメージだ。

(以下断言しているところは私の認知上でという話なのでそれはちがう!という場合はコメントください)

以前はアニメーションの会社が制作主体となることはなく、コピーライトがアニメの会社に留保されるということはなかったようだ。が、石川氏は、それを自分たちのところにもぎ取ることに成功したのだ。

自分たちのもの、とすることが、より高品質な付加価値の高い作品を作ってゆこう、という意欲にも繋がるのであろう。そのように自分たちの仕事の付加価値を高めていこうと努力する点がすばらしいと私は感じる。

日本の労働現場では、目の前の与えられた仕事に精進することが美徳と考えられ、いかにその仕事が重要であるか、または無意味であるか、というような疑いを仕事に対して向けることは「余計なこと考えてるんじゃない」と攻撃される。ある意味考えることを禁止されているような状況だ。

現在の比較的ゆとりがある日本社会の状況では、もう目の前の仕事に精進するだけではなく、その意味を考えたり、その意義を高めることを、行わなければいけないのではないか?


西洋絵画の歴史を考えてみても、初めは教会の壁を飾る故事を語るものとして発達した。絵師は職人であって、そこに現在のアーティスティックな雰囲気は一切なかった。絵を描くということは自己表現の手段ではなく、神の御業に近づく手段でしかなかったのだ。

それになぞらえて考えれば、現在のアニメ製作や、そのほかの労働の中から、未来において「芸術」になりうるものが隠れているかもしれない。

風呂敷が広くなってきたのでこの辺りで止めにしよう。


最後に、
Production I.G. は、付加価値や評価が高い仕事を行うが、同時に小さな仕事もきちっとこなす工房としての立場も忘れない。これはなかなか面白い。と、魁!!クロマティ高校を観ながらおもいましたよ。

2004.02.28

Production I.G. の辿った路、とかイノセンスとか

アニメ界の「寅」が下請けビジネス変えた プロダクション・アイジー社長 石川 光久さん(45歳)

↑社長石川氏が、どの様な考え方で Production I.G. を率いてきたのかの一端に触れることができるのでとりあえず読んだほうがよいと思う。

というわけで次回予告:この話の感想を書きます。

2004.02.27

輸出できる文化は何だ?: イノセンスと遊戯王の海外配給決定と OUT のエドガー賞

元祖しゃちょうの日本で伸びているコンテンツビジネスがアニメだけという話を見ていてふと考えた、
日本から欧米に輸出できて金が取れるのは何かというお話

またまたまたアサヒ・コムから「日本製のアニメ映画、封切り前に世界評価 海外配給決定」のニュース。劇場用映画、イノセンス遊戯王の海外配給が決まったというお話です。

記事をよく読んでみると、遊戯王の映画は日本での公開予定がないという点は注意が必要かもしれません。

イノセンスは士郎正宗氏の攻殻機動隊を原作とする押井守監督の劇場アニメ映画。人と機械の境界線で魂の存在が己とはなんぞやと右往左往あーたらこーたらするという内容でしょう。たぶん。来週公開ですので内容は判りませんが。

攻殻機動隊は以前「GOHST IN THE SHELL/攻殻機動隊」のタイトルで漫画の1冊目に該当する部分が押井守氏の監督でアニメ映画化されており、日本製の映画が、米国のBillboardセルビデオランキングで1位を獲ったというところで注目を浴びました。

日本でアニメファンの熱狂的支持があるもの(押井作品には熱狂的支持者がいる)が、海外でも受けるというのがなかなか面白いところ。
ですが、よく考えると、1970年代には米国製テレビ向けアニメーションが東京12チャンネルなどで放送されていて、コドモだったわたしや周りのガキンチョどもは楽しく観賞していたわけですから、アニメーションのレイヤーでは日本人と米国人でも互換性が高いと考えてもよいはずです。

ちょっと前までいけるゼと思われていたテレビゲームに関しては、3DO の失敗や Xbox の日本での低迷などを引っ張り出すまでもなく、米国製ゲームが日本人にウケず日本製が米国人にウケないというのは皆さん感じるところだと思います。

日本のもので欧米でウケているものは、アニメだけではなく、恐怖映画もあります。ハリウッドリメイクの「リング」等が目立っていますね。そのほかにも、最近、桐野夏生「OUT」、世界最大「エドガー賞」候補にというニュースもあり、日本製の虚構は結構欧米でウケるのではないかという予感がするのですよ。

大塚英志氏が、「不良債権としての『文学』」で文学のビジネスモデルを見直すことによって不良債権からの脱出を図るような話を書いていますが(ごめんなさい、まだちゃんと読んでません)、持ってゆく市場によってはすごい勢いで売れるっていうことも考えられませんかねえ?

手始めに綿矢りさを米国にもってくというのはいかが?
orkut.com に綿矢りさグループでも作ろうかしら。

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